【読書習慣#7】10年後の日本

 

10年後の日本 (文春新書)

10年後の日本 (文春新書)

 

 2006年に発表された本であるが、3分の1から半分が当たっているかな。という印象です。こういう将来どうなる?という観点でもっとニュースを見ることがたいせつなんだな…とつくづく思います。

【読書習慣#6】万葉集入門

聞いて知らない人はいない「万葉集」。

万葉集とは何か?から始まり、著名な作者とともに作品の展開がすすむ。

万葉集についてざーっと知りたい人にはもってこいの一冊だが、書きぶりが堅いためすごく眠たくなってしまう。事実を淡々を書き上げている点では非常に優れていてわかりやすい。

万葉集入門 (岩波ジュニア新書)

万葉集入門 (岩波ジュニア新書)

 

 

【読書習慣#5】いま学校が面白い(佐藤忠男)

朝晩、通勤電車に40分くらい乗っています。行も帰りも座れることは半分くらい。

座れたら15分くらいは本を読んで、あとはぐーって寝てしまいます。

今日はこの本を読んでみました。

 

いま学校が面白い (岩波ジュニア新書)
 

 

教育実習に行ったとき、高校生から「どうやったらたくさんの本を読めますか?」って聞かれたことがあります。

「え!?そんな本よんでねーし」という本音を飲み込み、

「たくさん本を読むことよりも、いい本と出合うことが大切だと思う」

「疲れたり、悩んだりしたらまずは本屋に行って、気になる本を手あたり次第立ち読みしている。自分が何を欲しているのか知る」

「読み方は簡単。目次を見て、気になるところをざーっとよんで、キーワードを拾って、著者をひろう。」それだけで、だいたいこの本にはどんなことが書いてあって、どううことがいいたいのかってことがわかる(=いわゆるショートカットの方法)。深く読みたかったり、残しておきたいと思うのは購入する。

-という、またこれも本音をお伝えした。

生徒は期待した解答がえられたか、得られてないのかはわからないけど、

次の時間から、少しだけ授業が終わった後しばらく質問にくるようになった。

 

学校という組織を語るとき、得てして「何か問題がある組織」である前提で話が進むことが本当に多いです。

そういうことに危惧をしてか、そういう社会全体の風潮に対して、一石を投じる本だと思います。先の要領(ショートカットの方法)で読んだため、全体を捉えるというか、やや大振りな感想なんだけれど、学校は荒廃しているのかという仮説にノーを突き立てる著者の主張は印象深い。

学校は荒廃しているのではなく、教育システム全体の問題であったり、教員一人ひとりの問題なのかもしれないということを暗に示唆するようなタイトル。

著者は映画の専門学校の校長先生(だったかな?)ですが、当該専門学校には、たくさんの優秀な学生があつまり、海外での国際映画祭コンクールなどにノミネートするような深い作品を作り上げることも少なくないという。

それが、どんな学生かというと、不登校であったり、引きこもりであったり、いわゆる普通であることに違和感を覚えた経験をもつ生徒も少なくないのだとか。

【読書習慣#4】なぜ国語を学ぶのか(村上慎一)

小論文対策講座みたいな話になりますが、でっかいテーマを語るとき、決まって内容がぼけてしまう(ピンぼけみたいな現象)ことが多くあります。

なんでかって、答えがたくさんあるから。A以外の答えがたくさんあるから、そしてそのAではない答えの方が場合によっては優れている場合もあるから。

だから、こういった命題に取り組むにはかなりの勇気がいると思います。

 

なぜ国語を学ぶのか (岩波ジュニア新書)

なぜ国語を学ぶのか (岩波ジュニア新書)

 

 著者は現役の高校教師でありますが、生徒との対話によって、答を見出そうとします。

その方法はうーん、どこかで聞いたことがある…と思っていたらこれでした。

ソクラテスメソッド!だ!!!

問答法(もんどうほう、希: διαλεκτική, dialektike, ディアレクティケー; 英: dialectic)とは、古代ギリシアの哲学者ソクラテスが用いた、対話によって相手の矛盾・無知を自覚させつつ、より高次の認識、真理へと導いていく手法を指す。

 【参考書籍】こちらの2冊を例示します。

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

マンガで読む名作 ソクラテスの弁明

 

大きなテーマを扱う、本質的な本ですが、先生は「答え」になる核心部分をなかなか教えてくれません。対話によって、生徒に気付かせようとしています。しかし、生徒は早く答えにたどり着きたくて若干イライラする部分もでてきます。

教員とは、なんなのか、どういう存在であるべきなのか、というのは学習指導要領を超えた、個人の中に秘めるものだと思います。

例えば、ソクラテスのように「何ですか」と生徒から質問されたら、「なんだと思う」と聞きかえすような作者の対極には、「なんですか」と聞かれたら「○○だよ」と、正解のATMのような存在があるでしょう。

塾の講師であれば、答えのATMで十分機能すると思います。

教員もそういった部分はある程度必要だと思います。でないど議論が前へ進みません。

しかしながら、本質的な部分については、生徒に気付かせるはたらきかけが必要だと感じて言います。どういうタイミングで、生徒は、何に気づくかわかりません。

そういうきっかけを大切にされているのだな…とつくづく感じました。

この本の中に出てくる引用部分が気に入りましたので備忘までに残します。

 

二十億光年の孤独 (集英社文庫)

かなしみ

あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい

透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった

この詩について解説しているブログを見つけました。

谷川俊太郎の十篇(2 かなしみ) - 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

谷川俊太郎氏は有名な方ですね。「朝のリレー」は教科書にも出てきます。

 

この詩を解説している本があります。

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)

 

何かの機会に手に取ってみたいです。

 

それでは、また。

 

 

 

【佛大通信リポート】Z1115道徳教育の研究

note.mu

佛大通信に入学するとリポート(=レポート。佛大ではもっぱらリポートという。)をせこせこ書いて、毎月1~10日に設定される提出期限にして、期末最終試験の切符を手に入れるわけです。

リポートは要件さえ満たしていれば、内容は不合格であれ、期末最終試験を受験することができます(←この仕組みは早めに教えてもらいたかった。)。

そして、簡単なものや2単位のものから始めようとします(当たり前だが。)。

となると、4単位のものや、面倒な単位が後手後手に回ってしまうため、後々、勉強のペースがものすごく悪くことになります。

勉強は見通しがたいせつなんだな…とつくづく思います。

さて、簡単なリポートで、新聞等でもよく取り上げられる「道徳」も、御多分に漏れず、科目の中に組み込まれております。

中学校の教員免許をとる人であれば、マスト科目になるのかな?

少なくとも、新聞やネットメディアで話題になる「道徳」については聞いたことがない、知らないという人は皆無だと思います。

そういったメディアにさらされる『道徳』をいったん切り離し、文部科学省(つまり我が国)が、小学生中学生、ひいては日本の将来に対して何を求めたいのかという大きな視点と、道徳教育がどういう歴史があるのか、という二つの視点でまとめるとリポートとしては精度が高くなるのだと思います。

リポートの字数には制限がありますので、こういった「叩かれ好きなキーワード」がある科目は、書きたいことが多すぎて書ききれない(字数超過)パターンに陥ります。そういう場合は本稿に限らず、

 ①書きたいテーマを小分けする

 ②書きたい優先順位をつける

 ③書く順番を決める

 ④書かないこと(このリポートでは一切触れないか、触れても一文だけ)を決める

というふるい分けをするといいと思います。

参考になれば。

【佛大通信リポート】Z1115道徳教育の研究

note.mu

佛大通信に入学するとリポート(=レポート。佛大ではもっぱらリポートという。)をせこせこ書いて、毎月1~10日に設定される提出期限にして、期末最終試験の切符を手に入れるわけです。

リポートは要件さえ満たしていれば、内容は不合格であれ、期末最終試験を受験することができます(←この仕組みは早めに教えてもらいたかった。)。

そして、簡単なものや2単位のものから始めようとします(当たり前だが。)。

となると、4単位のものや、面倒な単位が後手後手に回ってしまうため、後々、勉強のペースがものすごく悪くことになります。

勉強は見通しがたいせつなんだな…とつくづく思います。

さて、簡単なリポートで、新聞等でもよく取り上げられる「道徳」も、御多分に漏れず、科目の中に組み込まれております。

中学校の教員免許をとる人であれば、マスト科目になるのかな?

少なくとも、新聞やネットメディアで話題になる「道徳」については聞いたことがない、知らないという人は皆無だと思います。

そういったメディアにさらされる『道徳』をいったん切り離し、文部科学省(つまり我が国)が、小学生中学生、ひいては日本の将来に対して何を求めたいのかという大きな視点と、道徳教育がどういう歴史があるのか、という二つの視点でまとめるとリポートとしては精度が高くなるのだと思います。

リポートの字数には制限がありますので、こういった「叩かれ好きなキーワード」がある科目は、書きたいことが多すぎて書ききれない(字数超過)パターンに陥ります。そういう場合は本稿に限らず、

 ①書きたいテーマを小分けする

 ②書きたい優先順位をつける

 ③書く順番を決める

 ④書かないこと(このリポートでは一切触れないか、触れても一文だけ)を決める

というふるい分けをするといいと思います。

参考になれば。